Native Instruments Maschine+のココが凄い

今回は大人気のサンプラードラムマシンNative InstrumentsのMaschine mk3の進化系でスタンドアローンバージョンのMaschine+(マシーナ・プラス)を紹介したいと思います。

maschine + はこんなマシン

 

完全独立型スタンドアローンはアツいけど

初めてこのmaschine+の話を聞いたときには正直

「完全独立型スタンドアローンサンプリングワークステーションってマジ?」

って思いました。

 

っていうのもmaschineの場合、VSTも使えるし、ほかのDAWとの連携なども強調していたのでこれらの機能はどうなってしまうのだろうか?というのがまず頭に浮かんだ疑問でした。

 

ただ、概要をよく見てみると必要に応じて単体でトラックを作り、後でパソコンに接続して大画面でエディットというような作業も簡単に移行できます。

なのでかなりフレキシブルなギアになっているなという感触があります。

 

一つ残念な事があるとすれば、それはバッテリー駆動ではない事。

ライバル商品であるAKAI MPC LIVEではバッテリー駆動ですので電源すらいらず、外でも制作ができるところが違います。

maschine mk3との違い

本体を見てみると色の違い以外基本的にはmaschine mk3と縦横厚みも同じ。

 

トップ面はメタリックグレイのアルミ板で補強されているのでmk3に比べて高級感もあり、耐久性も期待できそうです。

ただ本体裏側はmk3と同様にプラスチックです。

 

特にmaschine+は持ち運びも想定しているため丈夫である事はかなり大事なポイントですよね。

 

コンパクトな筐体に専用プロセッサー、ストレージなどmaschineを駆動するために必要な部品がすべて組み込まれているのですが、

mk3との違いは本体左側面にSDカードスロットがある事。

内蔵と外部ストレージやRAM

上にも書いたようにmaschine+には内蔵ストレージとしてSSD32GB、外部記憶メディアとしてSDカードが対応しています。

最近のラップトップコンピューターなどでは内蔵SSDをあとから大容量の物に交換できないものが多いので、もしかしたらmaschine+も交換できないのか心配だったのですが、調べてみるとどうやら後から交換可能なようで安心しました。

 

RAMに関しては4GBのデュアルチャンネルのDDR3L RAMが搭載されています。

 

  1. RAM4GB
  2. SSD 32GB
  3. SDカード (64GB付属・1TBのカードまで対応)

 

最近のミドルエンドのパソコンなどでも最低8GBほどのRAMは積んでいるのでこれは一見少ないかなと思いました。

ただmaschine+の場合は、maschineソフトウェアと音源を立ち上げるだけの容量があればいいのでそこは一般のパソコンと比較してもあまり意味がないかなと思います。

 

一番気になるRAMの容量アップグレードが可能かどうか、という点は調べてみてもわかりませんでした。個人的にはせっかくですからRAMもアップグレードできるような構造になっていると嬉しいのになと思います。

SDカードスロット

本体側面にあるSDカードスロットには付属の64GBのカードを差し込むことができ、自分のコンテンツを保存しておくことができます。

SDカードスロットでは今回1TBまでのカードを読み込むことができます。

それから必要であれば本体のUSBに外付けのSSDなどを接続もできるのでさらに大規模なストレージ環境を構築できるようになっています。

 

  1. SDカードは64GBが付属。1TBまで対応

プロセッサー

maschine+に搭載されているCPU(頭脳にあたる部分)はクアッドコアprocessorが搭載されていると公式サイトに書いてありますが、これもどの会社のどんなプロセッサーなのか調べてもわかりませんでした。

 

気になるポイントとしてはmaschine mk3ではパソコンのパワーに依存していたエフェクトの使用数やトラック数などがどの程度確保できるのか、という点です。

 

あまりにも貧弱なプロセッサーを積んでいるとは思えないのですが、通常の使い方よりほんの少し負荷をかけてもまだまだ使えるぞ!ぐらいのパワーが欲しいなと思ってしまいます。

MASCHINE+に搭載されているCPUは具体的にどのモデルが採用されているのかはっきりとした事はわかりませんでした。

インプット、アウトプットなど

 

maschine+のI/O周りは、MIDI イン、アウト、ラインイン1・2(TRS)、ダイナミックマイクインプット、ヘッドフォンアウトです。

オーディオインプット・アウトプットは24ビット96khz。

これはmaschine mk3と同じです。

またUSBはパソコンに接続用の物が一つ、外部ストレージやMIDIキーボードの接続用の物が2個ついてます。

良くmaschineと比較されるアカイのmpcONE ですと、CVアウトも搭載されていたりするので外部シンセとの連携なども取りやすいのです。

maschine+では基本的に単体で全部できるように作られたギアだという事でCVは搭載されていないのだと思います。

 

  1. usb接続で外部SSDなどが使える
  2. 外部USBポート(電源付きの物に限る)使用でUSBポートを増やせる
  3. 24bit/96khz I/O
  4. ヘッドフォンアウト
  5. ダイナミックマイクインプット

WI-FI も使える

maschine+はWI-FI 接続でパソコンに接続することなく新しいサウンドをダウンロードしたり、Ableton LINK を介してほかの機器との同期をとる事ができます。

 

これはiPadなどのアプリとも連携できるのでかなり色々広がりそうです。

 

 

  1. ABLETON LINK で他の機器と同期可能
  2. パソコンを使わずにサウンドを直接ダウンロード

Ableton LINKに対応している機器、増殖中!

Ableton LINK に対応している機器やDAWは最近かなり増えてきている印象。

Ableton LIVEはもちろん、BITWIG STUDIO 4、それからiPadなどで使えるアプリも使えたりするので、maschine+をセンターに今まで同期できなかった物も有効利用しながら制作していくことができます。

プラグインは使えるの?

プラグインに限っては、GUIが無い事と、mk3でPC画面を見ながらでしかできないようなエディットはmaschine+ではできないそうです。

なので例えばfm8やMassiveなどのVSTを使っている場合エディットの範囲が制限されてしまう事で主にプリセットを中心に使うか、またはPCでエディットしたプログラムをSDカードを介して読み込む手間が必要になります。

内蔵バーチャルインスツルメンツ

 

FM8、MASSIVE、MONARK、PRISM、REAKTOR Factory Selection R2、KONTAKT Factory Selection、RETRO MACHINES MK2

次のモデルに期待する機能

maschine+の次のモデルに個人的に期待する事はやっぱりタッチスクリーンです。

あとはこれは全く違うものになってしまうかもしれませんが、オプションで外部接続できる64パッドのコントローラーもあるとABLETON PUSH2のようなAKAI FORCEのような感触で制作できるかと思います。

 

maschine +には16個のパッドがあるわけですが、それで音階の演奏やリードメロディなどきついときがあるのでキーボード演奏に慣れていない人はもっとパッド数があると良いなと以前から思っていました。

maschine+のお供にあるといいオトノギアはNOVATION LAUNCH PAD PRO?

現時点で使える64パッドのおすすめはNOVATION LAUNCH PAD PRO MK3ですね。

 

maschineと被るような無駄なボタン類もないし、本体サイズはmaschine +よりも少し小さいくらいで薄く軽いのでデスクの邪魔にもならないので、特に鍵盤での演奏に慣れていない人である程度音域の広いシンセリードなどを演奏したい人には必須のコンパニオンだと思います。

 

maschine jamという製品もありますが、あれはどちらかというとライブを念頭に置いた製品だと思うのでもう少し違った角度からアップデートした製品を発表してほしいです。

次の製品で期待する機能

  1. よりハイパワーなマルチコアCPUが欲しい(12・16コアとか)
  2. より大容量のRAM
  3. タッチスクリーン
  4. オプションで外部接続できるNIのmaschine専用64パッドコントローラー
  5. バッテリー内蔵してほしい

 

maschine+のおすすめポイント

 

  1. SDや外付けSSDで大容量ファイルの管理や以降も簡単
  2. WI-FI からサウンドを直接ダウンロード可能
  3. mk3譲りの2画面と8個のノブで様々な操作がやりやすい
  4. パソコンの画面を見ない事でよりクリエイティブになれる

 

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